東京オリンピック マラソン出場権獲得レース「MGC」とは
これまでのオリンピックマラソン代表選考を大改革して行われる、
2019年9月に一大レース 「MGC」についてご説明します
男子マラソンの最後のオリンピックメダルは
女子マラソンの最後のオリンピックメダルは
そこから男女ともにメダルは獲れていません
そういうマラソン界の不振から脱出するための大改革レースがMGCです
MGCとは
マラソン・グランド・チャンピオンシップの略称
東京五輪メダル獲得を目指し新設されたレースのことをいいます
これまでの五輪選考は
五輪直近の約半年間の4レースで選考していましたが、すっきりいかない先行でよくもめて問題になっていました
大体3人目、4人目の選考でちょっとした問題が起こることが多かったです
そういう経緯もあって、「それじゃあ変えよう」ということで
東京五輪の選考は、
2017年夏以降の約2年間のレースで決めようということになりました
「MGC出場権獲得レース」と「MGC本戦」
最低でもこの2つの大会で結果を出すことが求められることになります
五輪で戦うためには、安定性が大切で一発だけではだめという方針です
例えば、東京マラソン2019が選考レースであった場合、日本人トップでゴールした初マラソンの堀尾選手(2時間10分19秒)が選考されることになっていたことになりますが、選考側にしては「次に走れるのか?」と言う不安が出てくるわけです
「そういうのを無くしたい」
「やはり安定性があって、プレッシャーに強い人を選びたい」という選考側の意向が反映されたのがMGCなわけです
MGCの開催日は 2019年 9月15日(日)
スタート時間は未定ですが、まだ暑いはずのこの時期、
東京オリンピックを想定して午前9時台のスタートが予定されています
ここまでのMGC出場獲得選手(2019年3月4日現在)
男子 28人
女子 9人
東京五輪出場枠は
東京五輪出場枠は男女3枠で、
MGCは基本的に3枠中2枠を決定するレース
1枠 MGC優勝者で決定
2枠 MGC2位か3位
*過去2時間5分30秒を切っている人がいれば、その選手が3位でも選ばれるので、この場合は2位でも選ばれないことになります
3枠 MGCファイナルチャレンジ 最上位記録者
MGCの後、福岡、東京、びわこマラソンの3レースを対象として
あらかじめ設定されたタイム(3レース共通の設定タイム)を越えた最上位記録者であれば決定になりますが、越えなかった場合は、MGC2位か3位の選手が決定になります
まずはMGC3位までに入っておくことが出場権決定への重要ポイント
場合によっては、2枠めで選考決定にならなかったMGC3位の選手が、MGC後の3レースに挑戦してくる可能性もありますね
MGCの特徴とコース
- 外国人選手は不参加
- ペースメーカーなし
スタートからゴールまで"かけひき"が勝敗のポイント
コースは、ほぼオリンピックと同じコースですが、スタートの新国立競技場が建設中のため、MGCは明治神宮外苑いちょう並木がスタート/ゴール
ポイント1は5キロ付近のスタート直後の下り坂
ポイント2は20キロ過ぎの銀座4丁目沿道の大声援
選手が一番頑張れるのは応援です
ポイント3は35キロ以降のゴールに向けての上り坂
逆転のチャンスがある上り坂で、まだまだあきらめてはいけないところです
誰が五輪出場してもおかしくない選手ばかりが出てくるMGC
もう今からわくわくどきどきのレースはあと半年後に開催されます
情報元 羽鳥慎一のモーニングショー