オレオレ詐欺よりも危険 覚えておきたい「アポ電強盗」に会わない方法
ここ最近、急に聞かれるようになった「アポ電」
実はオレオレ詐欺よりも危険で、逃げられない「アポ電強盗」が新聞テレビでよく見聞きするようになりました
アポ電とは?
そもそもアポ電って何?
アポ電はアポイントメント電話のことで、
振り込め詐欺等の犯罪グループが、親族等を装い、事前に電話をかけてきて、資産状況、家族構成、生活パターンなどの情報を聞き出すことを指します
いつかけて来ることが多いのか?
高齢者の在宅率が高い午前中にかかってくることが多いようです
実際あったアポ電の事例に触れてみます
手口の事例1
夫90代妻80代 一戸建ての自宅で自営業を営んでいたご夫婦
息子を名乗る男「手術を受けることになった。家にいくらくらいある?」
ご夫婦「2,000万円くらいならある」
電話を切ってから、不審に思い、息子さんに確認して、詐欺だと判明
見破ったことで安心していた2日後
午前2時半に玄関で物音がしたので、夫がドアを開けたところ、殴られた
さらに男3人が入って来て、ご夫妻は手足口をガムテープでふさがれ、現金2千万円と宝石類を強奪された
実は、このアポ電の前に、昨年夏、高齢者が集まる施設で、3人の若い男が情報収集をしていたという情報もあり、かなり計画的に行動していたとの情報もあります
手口の事例2
夫80代妻70代 一戸建てに住むご夫婦
息子を名乗る男「患者さんの治療法を間違えて、治療費を出さないといけない。今、家にいくらあるかな?」
実際の息子の職業は、歯科医
自宅からその歯科クリニックは近くなんで「なぜ直接来ないのか」と電話を不審に思った
その2日後、警察を名乗る男が現れて
「家の前に猫の死骸があるので確認してもらえないか」
1人だと思って開けたら、3人の男が家に押し入り、夫婦を結束バンドで拘束されて
妻にお金のあるところに案内させ、現金400万円を強奪して逃走
オレオレ詐欺と違い、詐欺と見破って安心していても、押しかけて来られる「アポ電強盗」
もはや逃げられない「アポ電強盗」に情報渡すと被害にあってしまうという事例です
オレオレ詐欺グループが凶悪化したワケ
詐欺を生業とするグループが増えてきた結果、お互いに取り分が減ってきた背景があり、お金を持っているターゲットの取り合いになっています
手っ取り早く、お金を持っている人がいれば、押し込んでくる強引な手口
最近増えているのが、外国人を巻き込んだグループで、外国人の中には、割と暴力手段を選ぶのが多い
アポ電で狙われやすいのは?
基本的に55歳以上の高齢者が一番狙いやすいです
この年齢層になると、比較的お金を持っている年代です
さらに、役所の調査、アンケートの形だと、「せっかく電話をかけてくれているから」と高齢者になればなるほど、気軽に答える人が多い
当てはまる方は、ぜひご注意ください
「アポ電」の巧妙手口とは?
情報を聞き出す事例
国税局を名乗り「お歳は?お一人ですか?資産は?1000万?2000万?3000万?」
70代女性「3000万くらい・・・」
特に高齢者の場合、権威のある人に弱いんです
医者、警察とか言われると、ついつい信じて、聞かれたことに応えてしまいます
こうなると、常になりすましがあると疑っておいた方がいいです
「アポ電強盗」から逃れるための対策は?
一番の対策は1つだけ
とにかく電話に出ない
いったん留守番電話にして、相手を確認してかけなおすようにしましょう
最近の電話は、ナンバーディスプレイが充実してきていますので、何番からかかったとわかる電話も多いですから、出来ればそんな電話に代えることも大切です
そうでない電話の方は、とにかく電話に出ないことが一番です
または、電話に登録している方からのものしか取らないなど、工夫も必要です
こんな対策もあります
会話を始める前に「防犯のため会話を自動録音します」と流れる装置
自動通話録音機7000円~を電話に取り付ける方法
ほとんどの詐欺グループは記録されたくないので電話を切ると言われています
これは、家電量販店で簡単に買うことが出来ますが、ご予算的に高いと思う人は、無料で貸し出ししている自治体もあるそうです
最後にもう一度、
とにかくかかってくる電話は全て疑ってかかることが基本
自分の両親と離れて暮らしている方々は、日常のコミュニケーションが大切です
常に合言葉を決めて、オレオレ詐欺から逃れるだけでなく、基本的に電話に出ないようにしましょう
情報元 羽鳥慎一のモーニングショー